1月のドイツ日記

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クラバート!?(1月第4週)
またまた更新をさぼってしまいました。ネタがないわけじゃないんだけど。1月第2週にはフランクフルトのアイススケート場に行ったし、第3週は配管の詰まりと暖房の不具合を不動産屋さんを通して直してもらうのに四苦八苦したし、第4週には長女の誕生日で、自由ヴァルドルフ学校に「おはぎ」を持っていったし。ドイツの学校はおやつ・お菓子の持ち込みOK。誕生日には親がケーキやクッキーを焼いてクラスに差し入れることもよくある。で、我が家はこしあんときな粉のおはぎセットで連中の度肝を抜こうというアイディア。ゴマもあったんですが、やめました。長女が「ゴミがついてるよっていわれたら、やだ」っていうもんで。ゴマとゴミ。確かに似てる。

 まあこの間にひとつ原稿を書いたので、良しとしましょう。あまり人目に触れない雑誌なので、草稿という扱いで原稿をリンクしておきます。なおこの内容の一部は以前のこのページの記述と重なっています(^^;

 冬休みが終わって、長女の自由ヴァルドルフ学校の新しいエポックはドイツ語。これはいちばん難しい。文法をやりながら、図書館で全員同じ本を借り出して、少しずつ読み進めているらしい。できれば理解したいから読んでみて、と長女に言われたんだけど、小説って難しい。僕のやっているジャンルの論文の方がはるかに簡単だ。それでもちょっと読んでみたら、なんだか水車小屋をたずねて? 見習いをしたいって頼んだら? いっぱつぶん殴られる話? 全然分かりません。クラスのみんなはよみながらゲラゲラ笑っているらしいんですが。  もしかしたら訳本があるかもしれない。そう思って、amazon.co.jpで、作者のPreusslerを入れて検索。じゃーん!あるある! しかもこの人、このKrabatっていう話の他に、なになにぃ? ホッツェンプロッツ?大泥棒? とかいう本を書いている。これはつい先日、長男が日本人学校の図書室から借りてきて読んでいた本じゃないか(*)。みどりが丘の自宅にもこの人の本あるぞ。有名な作家なんじゃないか?

 子どもの本に詳しい我が細君に聞くと、「え!クラバート!知ってる!みたことある!」ってなことを言っている。ついさっき「この『クラバト』とかいう話知ってる? こんな話で、プロイスラーって人が書いてるんだけど。」ってきいたら、知らないって言ってたじゃないか。おいおい。人の話はちゃんと聞けよな。

 そんなわけで、この『クラバート』を早速注文。昨日到着。長女が学校に持っていったら、先生は驚いていたらしい。そんな本まで日本語になっているのかって、やっぱり驚くよね。日本の翻訳文化、まさに侮り難し。

(*)長女は土曜日だけ日本人学校補習校へ行っている。長男は日本人学校と無関係なんだけど、図書室では本が借りられる。



ジルベスターの街(1月第1週)


 またまた更新をさぼってしまいました。詳しくは前月分を見てもらうとして、研究所でLANにつないでHPの更新とかにも使っていたWin機が壊れてしまったのが最大の問題でしたが、新しい中古のWin機を送ってもらってからは、本務の研究に少々時間をとられているせいもあり (^^; 更新がおろそかになってしまった。

 そうこうしているうちに年も改まり、2002年になった。そこでまず大晦日回顧から。噂で聞いていた限りでは、フランクフルトでは大晦日(=ジルベスター)の24時に、マイン川沿いの岸辺の公園のようなところにたくさんの人が出て、みんなで花火をあげるだか、市が盛大にお祝いの花火をあげるだか、そういうことのようだった。我が家も一生一度のチャンスなので、それに出かけようと思っていたのだけれど、あまりに寒くて、子どももちょっと風邪気味っぽいので断念。我が家のバルコニーからでもちょっとは見えるかな、と期待しつつ、「ひまわりマート」で買ったそばを食べたりして大晦日の夜を静かに過ごしていた。

 もうすぐ24時だなあ、と思い始めた頃、にわかに外が騒がしい。ひょいと見てみると、花火が上がっている! マイン川のあたりではなくて、ずっと近くで。おおっ!と思いつつ見ていると、次第に花火が増えてきて、隣のマンションの屋上からも、目の前の道路からも、裏の庭の方でも、街中のいたるところで花火が上がっている。最高潮はもちろん24時ちょうどの頃。ラジオのカウントダウンの声にあわせるように、フランクフルトの空全体が、打ち上げ花火の花畑のようになった。その様子をあえてたとえるなら、7回裏の攻撃が始まる前の阪神甲子園球場の風船とばしのような光景だ。街全体に、中層以上の建物がほとんどないため、数少ない中高層の建物に住む私たちからは本当によく見えて、川に行かずともすばらしいみものだった。

 バルコニーに出て、我が家でも用意していたちいちゃい花火をする。そのうち、ズシャってな感じの音が。ロケット花火の残骸がバルコニーに降ってきたのだ。日本で見るのとは桁違いに長くて、90センチくらいありそう。そういえば、この数日、スーパーでこういう巨大な花火の束が売ってたな。こんな長いのは、てっきり川とか広場とかに行ってやるのかと思っていたら、違うんだ。こんなのをみんな自分の家の玄関先とか、窓から発射しまくるんだ。恐るべしドイツ人。消防車の出動サイレンも鳴り響いていたし、いくら寒い時期だっていってもそりゃ火事にもなるだろ。

 翌日からは道路は花火の残骸だらけ。少し小さめのミカン箱大の箱の中に紙筒が100本ほどセットされているのも放置されていたけど、あれはきっと打ち上げ100連発くらいのものなんだろう。これを12時5分前くらいに点火して、あとは自動的にどんどんあがるに違いない。日本でもそういうの売ってるのかな。

 フランクフルトの年越し花火の様子は、統合通貨ユーロ(ドイツの言い方ではオイロ)導入と絡めてニュースで流れていたらしい(フランクフルトにはヨーロッパ中央銀行があるんで)。でもこれは今年だけ、フランクフルトだけのことじゃなくて、田舎でも都会でも毎年あるそうだ。あるドイツ人に「危なくないの」って聞いたら、ジルベスターの花火はもはや人々の当然の権利であって、今さら禁止することはどんな権力によっても不可能、だそうだ。

 


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