6月のドイツ日記

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別れの予感(6月3週)
今は亡きテレサ・テンの歌の中で(といっても全部知っているわけじゃないんだけど)一番好きなのが「別れの予感」。いや、すべての歌謡曲の中でこれが一番秀逸、と思っていたりもする。メロディーも好きなんだけど、詞が秀。タイトルがさらに秀。それはさておき。

 海外研修の日々もあと40日余りとなり、それなりに生活の基盤を築いてきた家族メンバーにはそれぞれに別れの季節が近づいている。そういう意味では一番基盤のないのが私。基本的に研究所との往復だからね。毎日学校に行っていた子どもたち、いつからか当地の日本人コミュニティの一角に食い込んだ細君はそれぞれにいろいろな関係を築いてきたわけである。

 てなわけで、今日は長男の所属しているサッカークラブのお別れパーティ。これはもともとは2年刻みで編成されているユーゲント・チームのうちの半分が上のチームに移動していくことに伴う恒例のお別れパーティであるのだが、今年はちょうど1年間プレーしてきたわが長男が日本に帰るということで二重にお別れ、と位置づけてもらったのだ。

 今年はちょうどW杯に重なっていて、サッカーの話題が盛り上がっていることもあり、ちょっと楽しい会であった。メインな内容は親子サッカー(しかし全員、大人も、チームユニフォームを着てやるのだ)、とソーセージのバーベキュー(っていうのだろうか?)。あとは各家族持ちよりのサラダとかケーキとか。ここのチームはドイツ人の他、イタリア系とトルコ系が多い。6月16日現在、イタリア、ドイツ、そして対戦が予定されているトルコと日本は残っているのだ。イタリア系のガキは(もちろんドイツ語で)、決勝はイタリアとブラジルに決まっているさ、で、イタリアの優勝、とか言っていた。ちっくしょう。ほんとにそうかもしれないが。

 予期せぬお別れのプレゼント。長男はチーム名と個人名のプリントされた特製のチームユニフォームをいただいた。このところずっと不動の右サイドバックだったので、背番号は2。ずいぶん前に書いたが、ドイツのサッカークラブではユニフォームはチーム持ちなので、普通はチーム名の入ったユニフォームは持っていない。1年間それなりに頑張ってきた記念にユニフォームが欲しいなあと思っていたのだ。大人なら泣くところだが、子どもは泣かない。このチームは規模が小さく、戦術的に弱く、必ずしも練習熱心なチームではなかったが、コーチはオープンな感じのいい人で、年の若いうちはあまり締め付けずにサッカーを楽しませたいという考えのようであった。ただ一人ドイツ語のからきしわからない長男はいつも特に目をかけてもらっていたのだが、最後まで気配りをいただいて感謝感激である。

 このクラブで練習できるのもあと数回。学校に行くのもあと8回である。

遠足終了(6月1週)


長女のクラス旅行、無事終了。すでに書いたように、企画そのものがなんだか突然のような感じだったのだが、このクラスの子どもたちにとっては毎年の恒例行事ということで特に驚きはないのだろう。5泊6日、クラス単独、引率教員は2名、詳しい日程表はなし。費用は200オイロ(約24000円)。

 さて当日の朝、荷物を運びがてら集合場所まで行く。標準的な荷物として1)大きめのダッフルバッグか登山用リュックサック、2)寝袋、3)寝袋の下にひくための断熱マット、4)加えて普通のデイパックをしょっている(抱えている)。大荷物である。バスが来て、大きい荷物をバスの腹の部分の荷物入れに詰めて、どんどん乗り込んでいく。バスの座席は決まっていなくて好き勝手に座りたいところに座っている模様。特に校長先生のお話とかそんなのはまるっきりなくて、ブーンと発車していった。

 夜になって、クラスの連絡網が回ってきた。みんな無事に到着しました、天気もよくて何もかもいい調子です、とかそんなこと。二日目はなにもなし。そして三日目、夜になって長女から「泣き」がはいった! 「蚊」みたいな虫が多くて参っているとかそんなことを言っていた。都会のマンション暮らしをしてきたわけでもなく、それなりにワイルドな経験もさせてきたつもりだったのだがなあ、と反省。もちろん「蚊」だけが問題だったわけではないと思うけれど。その後もう一度電話があったけど、あとは元気そうであった。6日目、到着予定時刻は夜9時。電話が回ってきて、少し遅れるようであったが、私はその電話を聞く前に出発してしまったので少々待つ羽目に。しかしやはり早く来たお母さんと少々しゃべって時間を過ごした。これはこれで面白かった。

 バスが帰ってきて、荷物を下ろして、これまた先生のまとめのお話とかは一切なしでバラバラといわゆる流れ解散。この雰囲気になじむと日本の学校行事はつらいかも。

 さてクラス旅行のなかみである。初日は目的地である湖沼地帯まで行くだけ。この日は一応屋根のある建物の中で、寝袋で寝たそうだ。翌日からカヌー。2,3人乗りのカナディアンカヌーっていうやつである。出発前に、一人一つずつプラスチックの「樽」を渡されて、3日分の荷物を入れるように言われたそうだ。これは蓋付きで、防水。これをカヌーに入れていくわけ。午前中、少々カヌーを漕ぐ練習をして、そのあと出発。あとで地図を見たところによると10キロほど離れたところまで移動した模様。その日はそこで野営。電気も水道もなくて虫が多くて、この日にだいぶ参ったらしい。次の日はまた移動。今度の野営地には電気もあり電話もあったのだった。前後するが、旅行には携帯電話と時計は持ってこないように、という決まりであった。

 ほとんど大したことの書かれていなかった「旅行の案内」によれば、野営地には温水シャワー(有料)があるらしかったが、しかしそこには「でも湖の中の方が安いし、気持ちいいですよ」と書かれていたのだった。実際、多くの生徒はやたらに飛び込み泳ぎまくっていたらしく、シャワーなどしなかった模様。

 三日目も移動。湖沼地帯、つまりちょっとした湖と湖の間を川がつないでいるといったところなのだ。日本ではカヌーで移動できるようなそういう地形はない。ビーチバレーのコートやバスケットゴールなどが設置してあるところもあって、なぜかバスケットボールを持参している奴がいたりして、好き勝手に遊ぶ時間もあり。いまは夜9時頃まで外がまるっきり明るいので、時間がたくさんあるのだ。4日目は同じ場所にとどまり、5日目は一気にもとの出発地まで、別ルートをたどって漕ぎ戻ったらしい。長女の話では、「8時から8時まで漕ぎっぱなし」である。5日目の夜はいわゆるキャンプファイヤーがあった模様。火の上を飛んだりしたらしい。先生も飛んだそうだ。日本なら、「絶対火に近寄ってはいけません」とかいわれるんじゃないかなぁと、やはり思わずにはいられない。

 そして6日目、バスの出発まで好き勝手に遊ぶ。バスに乗って一路フランクフルトへ。途中、昼食。バスが停まったのはバーガーキング。ってここで何が言いたいのかっていうと、どうしてマクドナルドじゃないんだ!ってことじゃなくて、日本で修学旅行の昼飯がマクドナルドだったら(いや、バーガーキングでもKFCでも同じだが)やはりちょっとダメなんじゃないかなぁってことである。

 長女はこのところ少々ドイツ語を理解している模様。クラスメートが親身なのでほんとに助かる。それでもひとりでドイツ語環境の中で6日間を過ごせるかなあと心配ではあったのだが、楽しかったようである。1年だけの在学であるが、とってもよい修学旅行だったと言っていいだろう。ちなみに、日本の修学旅行はこんなんだよ、と長女が説明したら、「それじゃつまんないね。」って言われたそうだ。微妙な、あるいは明白な問題である。


ルーディー、着物で(6月1週)



まずこれを見ていただきたい。叫んでいるのはドイツナショナルチームFWアサモアである。そして次にこれ。叫んでいるのはGKオリバー・カーンである。どうしたんだ、これはいったい。これはドイツの大衆紙Bildの広告で、下の方には「ワールドカップin日本。ビルトを読めばすべてがわかる。」と書かれている。

 それにしても意味がわからん。仕方ないので一日だけビルトを買った。約50円、あまり読むところはないのだが、ありました、中の方にワールドカップ特集。そこには、ハングルバージョンの広告が出ていた(これは新聞から撮ったのでちょっとみにくい)。謎が解けた。「M・バラックはいったいなんて叫んでいるでしょう?次の三つの中から選んでください。」という懸賞問題だったのだ。ちなみにこの日の問題の三択は次の三つ。

a)レッドカードだよ!
b)こっちにたーくさん寿司をパスしろって!
c)いやだ、シャワーなんかしたくないよ!

 このときほどハングルが読めないことを悔しく思ったことはない。隣国の言葉を全然知らないって言うのはよくないね。というわけで、アジアンショップっていう名前のアジア食料品店の気のいい韓国系のおばちゃんに新聞を見せて聞いてみた。「赤を出せって言ってるよ」ということで本日の正解はa)であった。日本語バージョンの二つの問題にもきっと三択が用意されていたに違いない。どんなくだらない三択だったか見られなくて残念である。

 こうなると気になるのはもう一枚のハングルバージョンである(つまり全部で4バージョンあったわけ)。はたしてドイツ代表監督ルディ・フェラーはなんと言っているのか? わかった人は大至急Eメールでお知らせ下さい。



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